Arduinoとは何か

Arduinoとは何かと、何に使うことができるのかの紹介です。


LAST REVISION: 2022/08/17 16:24


Arduinoは、簡単に利用できるハードウェアとソフトウェアからなる、オープンソースのエレクトロニクスプラットフォームです。Arduinoボードは、光センサーや押しボタン、ツイッターのメッセージなどの入力を読み取り、モータの動きやLEDの点灯、何かをネットに発信するなどの出力に変換することができます。ボード上のマイクロコントローラに、命令セットを送り、ボードが何をするのかを指示することができます。このために、WiringをもとにしたArduinoプログラミング言語と、ProcessingをもとにしたArduinoソフトウェア(IDE)を利用します。

長年にわたり、Arduinoは、日常品から複雑な科学装置に至るまでの、多くのプロジェクトの頭脳となっています。Makers(学生、ホビースト、アーティスト、プログラマ、プロ)の世界に広がるコミュニティがこのオープンソースプラットフォームに集まり、初心者から上級者までの助けとなる、信じられないくらい多数のアクセス可能な知識を作り上げています。

Arduinoは、the Ivrea Interaction Design Instituteで、エレクトロニクスやプログラミングに精通していない学生が素早くプロトタイプを作成するための簡単なツールとして誕生しました。より大きなコミュニティになるとすぐに、Arduinoボードは、新しいニーズやチャレンジへの適応が始まり、単純な8ビットボードだったものが、IoTアプリケーションや、ウェアラブル、3Dプリンティング、組み込み環境などへの提供も行うようになりました。

なぜArduinoなのか

簡単に利用可能な多くのユーザの経験のおかげで、Arduinoは数千の異なるプロジェクトやアプリケーションで利用されています。Arduinoソフトウェアは、初心者に簡単に利用でき、また、熟練者にも十分な柔軟性を持っています。Arduinoソフトウェアは、MacとWindows、Linux上で動作します。教師や学生は低価格の科学装置を作ったり、化学や物理の法則を証明したり、プログラミングやロボティクスを開始したりするのに使っています。デザイナーや建築家は、対話型のプロトタイプを作成し、音楽家やアーティストは、新しい楽器の作成に利用します。もちろん、Makersも、例えば、Maker Faireで展示した多くのプロジェクトの作成に利用したりします。Arduinoは新しいことを学ぶための鍵となるツールです。子どもやホビースト、芸術家、プログラマーなど、だれでも、キットに含まれる説明書に従ったり、Arduinoコミュニティの他のメンバーとアイデアを共有することで、手を加えることができます。

フィジカルコンピューティング用のマイクロコントローラやマイクロコントローラプラットフォームはたくさんあります。Parallax Basic Stamp,やNetmedia’s BX-24、Phidgets、 MITの Handyboardなど多くの製品がよく似た機能を提供しています。これらすべてのツールは、マイクロコントローラプログラミングの面倒なことを隠蔽し、使いやすいパッケージを提供しています。Arduinoはマイクロコントローラに関連する操作プロセスも簡単にしています。教師や生徒、他のシステムに興味を持つアマチュアにも以下のような利点があります。

  • 低価格 Arduinoボードは他のマイクロコントローラプラットフォームと比べて低価格です。最も安くするには、自作することができます。未完成品のArduinoモジュールも50ドル以下で手に入れることができます。

  • クロスプラットフォーム ArduinoソフトウェアはWindowsとMacintosh OSX、Linuxで動作します。ほとんどのマイクロコントローラシステムは、Windowsに限られています。

  • 簡単で分かりやすいプログラミング環境 Arduino Software(IDE)は初心者に使いやすくできています。また、上級者にも柔軟に使えるようになっています。教師にとっては、Processingプログラミング環境をもとにしているため、それ環境でプログラミングすることに慣れた生徒にとっては、Arduino IDEの仕組みすぐになれることができます。

  • オープンソースで拡張可能なソフトウェア Arduinoソフトウェアはオープンソースとして公開されていて、経験のあるプログラマが拡張することもできます。C++言語のライブラリを使って言語を拡張することができます。技術的な詳細を理解したい人は、ArduinoからArduinoが元にしているAVR Cプログラミング言語に移ることもできます。同様に、AVR Cコードを直接Arduinoプログラムに追加することもできます。

  • オープンソースで拡張可能なハードウェア Arduinoボードの設計書はCreative Commonsライセンスに従って公開されています。このため、経験のある回路設計者は自分だけのバージョンのモジュールを作ることもできるし、拡張して改善することもできます。また、経験の少ないユーザも、動作を理解したり節約するために、ブレッドボード上のモジュールを組み立てることもできます。

Arduinoをどのようにして使えますか?

getting started guideを参照してください。インスピレーションを求めているのであれば、Arduino Project Hubに、多くのチュートリアルがあります。

Arduino getting started guideは、Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0ライセンスに基づいています。ガイド内のコード例はパブリックドメインとして出版されています。

オリジナルのページ

https://docs.arduino.cc/learn/starting-guide/whats-arduino

最終更新日

January 6, 2024

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