Arduino IoTクラウドの紹介

デスクトップ環境でもモバイル環境でも、Arduino IoTクラウドを使えば、世界のどこからでも、デバイスの接続や監理、監視を行うことができます。


AUTHOR: Liam Aljundi、LAST REVISION: 2022/08/31 18:54


Arduino IoTクラウドを利用する

デスクトップ環境でもモバイル環境でも、Arduino IoTクラウドを使えば、世界のどこからでも、デバイスの接続や監理、監視を行うことができます。

Arduino IoTクラウドでは、デバイスをプログラムするためのどのようなコードも自動で追加でき、何行か追加するだけで、コードを思ったようにカスタマイズすることができます。Arduino初心者でも心配する必要はありません。何百ものセンサーやアクチュエータのコード例があります。

Arduino IoTクラウドを使い始めるための手順を以下に示します。

  1. Arduino Createエージェントプラグインをインストールします。
  2. クラウドで利用できるボードかどうか確認してください。利用できるすべての公式ボードの写真を以下に示します。
Arduino IoTクラウドで利用できるボード

Arduino IoTクラウドで利用できるボード

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注意: MKR GSM1400とMKR NB 1500は、モバイルネットワーク経由で通信するので、クラウドに接続するには、SIMカードが必要です。MKR WAN 1300と1310は、クラウドに接続するには、Arduino PRO Gatewayが必要です。
  1. Arduinoにサインアップして、Arduinoアカウントを作成します。
  2. arduino.ccの任意のページのベントーメニュー(9個の点)をクリックするか、直接Arduino IoTクラウド、Arduino IoTクラウドにアクセスします。
Arduino IoTクラウドにアクセスする

Arduino IoTクラウドにアクセスする

作品を作る

  1. 新しい作品を作ることから始まります。作品の概要では、利用デバイス、接続するWi-Fiネットワーク、監視・制御する変数を選びます。
Arduino IoTクラウドのインターフェイス

Arduino IoTクラウドのインターフェイス

  1. 作品概要(Thing overview)の"Select device"ボタンをクリックし、デバイスを追加します。既に設定されたボードから選ぶか、新しいデバイスの設定を選ぶことができます。
新しいデバイスの設定

新しいデバイスの設定

  1. “Add variable"ボタンを押し、最初の変数を追加できます。変数の名前とデータ型の選択、設定の更新、インタラクションモードの選択をすることができます。データ型は、intやfloat、boolean、long、charなどから選ぶことができます。Temperature(温度)やVelocity(速度)、Luminance(輝度)などの特別な変数もあります。作成した変数は自動的にスケッチファイルに追加されます。
スケッチに変数を追加する

スケッチに変数を追加する

  1. 最後に、ネットワークセクションにある"Configure"ボタンをクリックし、Wi-Fiネットワークに接続する必要があります。接続用パスワードを入力し"Save"をクリックします。この情報もスケッチファイルに追加されます。

スケッチを作る

設定がすべて終わったので、インターフェイスを見てみましょう。

“Sketch"タブに特別なスケッチファイルが現れます。これには、先ほどの設定内容がすべて反映されています。スケッチをボードにアップロードすると通常のスケッチと同じように動作します。また、クラウド上で利用する変数も更新します。

さらに、インタラクションモードを有効にした変数を作成すると、関数も生成されます。クラウドからこの変数がトリガされると、この関数が起動されます。これにより、ほとんどのコードをloop()外に定義し、必要な時だけコードを実行することができます。

スケッチに満足すると、“upload"ボタンをクリックしスケッチをボードにアップロードできます。

クラウドエディタでスケッチを編集する

クラウドエディタでスケッチを編集する

コードのアップロードが成功すると、接続に関する情報を見るために"Serial Monitor"タブを開くことができます。接続に成功すると、ネットワーク名に接続したこととクラウドに接続したことが表示されます。

接続に失敗すると、同様にエラーが表示されます。デバイスとネットワークの設定と、変数の作成、スケッチの完成、コードのアップロードが終わったので、お楽しみのダッシュボードに進みます。

ダッシュボードを作る

IoTクラウドダッシュボード

IoTクラウドダッシュボード

ダッシュボードはクラウド越しにボードとやり取りをするための視覚的なユーザインターフェイスです。IoTプロジェクトの要件により、多くの異なった設定を行うことができます。

Arduino Iotクラウドインターフェイスの上部にある"Dashboard"タブをクリックすることで、ダッシュボードを利用できます。新しいダッシュボードを作ったり、他の作品用に作ったダッシュボード一覧を見ることができます。

ダッシュボードに移動する

ダッシュボードに移動する

“Create new dashboard"をクリックすると、ダッシュボードエディタに移動します。ここでは、ウィジェットと呼ばれるものを作成します。ウィジェットは作成した変数の視覚表現で、さまざまなものから選ぶことができます。何種類かのウィジェットの利用例を示します。

さまざまなウィジェットが利用できます

さまざまなウィジェットが利用できます

ウィジェットは、変数と結びつける必要があります。ウィジェットをクリックし、結びつけたい作品と結び付けたい変数を選択します。

一度結び付けられると、ボタンを操作したり、センサーからの値を監視したりできます。クラウドにボードが接続されている限り、値は自動的に更新されます。

おめでとうございます。自分自身のIoTシステムをもう作ることができます。Arduino IoTクラウドに関する情報を得ることができます。

ネットワーク設定

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注意: Arduino IoTクラウドは、異なるドメインとポートを使って動作します。このため、デバイスをArduino IoTクラウドで動作させるためには、これらのドメインとポートがファイアウォール越しにアクセスできる必要があります。

学校や大学のネットワークから利用する場合は、以下の情報を管理者に伝えてください。

  1. 以下のドメインとポートをファイアウォールのホワイトリストに設定する。
ドメイン ポート
mqtts-up.iot.arduino.cc 8884
mqtts-sa.iot.arduino.cc 8883
wss.iot.arduino.cc 8443
  1. time.arduino.ccへのNTPアクセス。time.arduino.ccのNTPポートはUDPの123番です。

ホームネットワークでArduino IoTクラウドへの接続に問題があるときは、以下の方法に従ってください。

Windowsユーザ向け

  1. ファイアウォールを開く。スタート > ファイアウォールを検索 > ファイアウォールとネットワーク保護を開く
  2. “Allow a program/app or feature through Windows Firewall"をクリックする
  3. “Change Settings"を開く

オリジナルのページ

https://docs.arduino.cc/learn/starting-guide/arduino-iot-cloud

最終更新日

October 23, 2022

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