説明
キーボード関数を使うことで、32u4やSAMDベースのボードで、マイコンのネイティブUSBポートを通じて、接続しているPCにキーストロークを送信することができる。
注意:キーボードライブラリでは、すべてのASCII文字を送信できるわけではない。特に、印刷可能でない制御文字には、送信できないものがある。
このライブラリは修飾キーの利用をサポートしている。修飾キーは同時に押している他のキーのふるまいを変更する。サポートしているキーと利用方法は修飾キーと特殊キーを参照すること。
注意
これらのコアライブラリにより32u4とSAMDベースのボード(Leonardo, Esplora, Zero, Due and MKR Family)が接続しているPCの、ネイティブなキーボードとして現れる。
マウスとキーボードライブラリを使う際の注意: マウスやキーボードライブラリが常に動作していたら、ボードのプログラミングは難しくなる。Mouse.move()やKeyboard.print()のような関数はマウスカーソルを動かしたり、接続したPCにキーストロークを送信したりするので、プログラムが適切に使えるようになってから動かすべきである。物理スイッチや制御可能な特定の入力にだけ反応するような制御システムにより、この機能を利用できるようにする仕組みを利用することを推奨する。
マウス・キーボードライブラリを使うときは、最初にSerial.print()を使って出力をテストするのが最適である。これにより、どのような値が送信されるのかがわかる。これらを操作するために、マウス・キーボードの例を参照すること。
参照
利用例 KeyboardAndMouseControl: マウスとキーボードコマンドを一つのプログラムでデモする。
利用例 KeyboardMessage: ボタンが押されたときに文字列を送信する。
利用例 KeyboardLogout: キーコマンドで現在のユーザをログアウトさせる。
利用例 KeyboardSerial: シリアルポートから1バイト読みこみ、キーストロークを送信する。
利用例 KeyboardReprogram: Arduino IDEの新規ウインドウを開き、Blinkプログラムを書く。
訳者註
Keyboardは、C++の変数(オブジェクト)として、あらかじめ定義されているので、ユーザが定義する必要はありません。
各関数の説明中の「書式」は、オリジナルページの説明と異なり、C++言語の関数(メソッド)定義を記述しています。
オリジナルページの記述例: | Keyboard.begin() |
このウェブページでの記述例: | void Keyboard::begin(); |
実際にスケッチを書く際は注意してください。
オリジナルのページ
https://www.arduino.cc/reference/en/language/functions/usb/keyboard/
Last Revision: 2019/02/06