Arduino TFTグラフィックディスプレイに、テキストや、画像、図形を表示する。
このライブラリは、ST7735チップセットベースのほとんどのTFTディスプレイで利用できる。
注意: このライブラリは維持管理されていない。
互換性
このライブラリは全てのアーキテクチャで互換性がある。全てのArduinoボードで利用可能。
リリース
このライブラリを利用するには、Arduino IDEのライブラリマネージャを使い インストールする。
- 1.0.6(最新)
使用方法
TFTライブラリはArduino IDE 1.0.5以降に付属する。
このライブラリを使うと、ArduinoボードとArduino TFT LCD screenが通信することができる。スクリーンに線や画像、テキストなどの表示プロセスを簡易化することができる。
Arduino TFTライブラリはAdafruit GFXとAdafruit ST7735ライブラリを拡張している。GFXライブラリは描画ルーチンで、ST7735ライブラリはArduino TFTのスクリーンを制御する。Arduino用の拡張は、できるだけProcessing APIに似せている。
ボード上にはSDカードスロットがあり、SDライブラリを用いることで利用できる。
TFTライブラリは、スクリーンやSDカードとの通信にSPIライブラリを使っているので、すべてのスケッチでインクルードする必要がある。
このライブラリを使うためには、以下を宣言する。
#include <SPI.h>
#include <TFT.h>
ライブラリの利用
スクリーンを利用するには2つの設定方法がある。一つはArduinoのハードウェアSPIインタフェースを利用する方法で、もう一つは、全てのピンを手動で指定する方法である。2つの利用方法による機能面での差分はないが、ハードウェアSPIを使う方が大幅に高速である。
TFTモジュール上のSDカードを使う場合は、ハードウェアSPIを利用する必要がある。全てのライブラリの例題ではハードウェアSPIを理容師ている。
UnoでハードウェアSPIを使うときは、CSとDC、RESETピンだけを宣言する。MOSI(11番ピン)とSCLK(13番ピン)は既に定義されている。
|
|
LeonardでハードウェアSPIを使うときは、以下のようにピンを宣言する。
|
|
ハードウェアSPIを利用しない場合は、任意の利用可能なピンを使うことができる。このときは、CSとCD、RESET以外に、MOSIとSCLKも宣言しなければならない。
|
|
Arduino EsploraとTFTライブラリを使う
Arduino EsploraにはTFT用に設計されたソケットがあるり、スクリーン用に利用するピンは固定されているので、Esplora専用のオブジェクトが作成される。この場合は、EsploraTFTというオブジェクトを通して、Esploraに接続したスクリーンを参照することができる。
Processingとの類似性
Processingは、デザイナやアーティスト、学生などが利用するオープンソースソフトウェア環境である。Processingの主な出力は、PCやブラウザ上のグラフィックウインドウである。ProcessingとTFT間の移行をスムーズに行うため、図形やテキストの表示のためのプリミティブは、できるだけProcessinに似せて作ってある。