analogReference()
名称
analogReference()
説明
アナログ入力に利用する参照電圧(入力電圧の最大値)を設定する。
書式
void analogReference(uint8_t mode);
引数
mode | 参照電圧の形式。具体的な値は以下の通り。 |
Arduino AVRボード(Uno、Mega、Leonardoなど) | ||
---|---|---|
DEFAULT | デフォルトの参照電圧。5Vのボードでは5V、3.3Vのボードでは3.3V。 | |
INTERNAL | 内蔵のリファレンス。ATmega168とATmega328Pでは、1.1V。ATmega32U4とATmega8では2.56V。Arduino Megaでは利用不可。 | |
INTERNAL1V1 | 内蔵の1.1V。Arduino Megaだけ。 | |
INTERNAL2V56 | 内蔵の2.56V。Arduino Megaだけ。 | |
EXTERNAL | AREピンにかけられた電圧(0V~5V)が参照電圧として利用される。 | |
Arduino SMADボード(Zeroなど) | ||
AR_DEFAULT | デフォルトの参照電圧。3.3V。 | |
AR_INTERNAL | 内蔵の2.23V。 | |
AR_INTERNAL1V0 | 内蔵の1.0V。 | |
AR_INTERNAL1V65 | 内蔵の1.65V。 | |
AR_INTERNAL2V23 | 内蔵の2.23V。 | |
AR_EXTERNAL | AREピンにかけられた電圧が参照電圧として利用される。 | |
Arduino megaAVRボード(Uno WiFi Rev2) | ||
DEFAULT | 内蔵の0.55V。 | |
INTERNAL | 内蔵の0.55V。 | |
VDD | ATmega4809のVdd。Uno WiFi Rev2では、5V。 | |
INTERNAL0V55 | 内蔵の0.55V。 | |
INTERNAL1V1 | 内蔵の1.1V。 | |
INTERNAL1V5 | 内蔵の1.5V。 | |
INTERNAL2V5 | 内蔵の2.5V。 | |
INTERNAL4V3 | 内蔵の4.3V。 | |
EXTERNAL | AREピンにかけられた電圧(0V~5V)が参照電圧として利用される。 | |
Arduino SAMボード(Due) | ||
AR_DEFAULT | デフォルトの参照電圧。3.3V。Dueでサポートされるのはこの値のみ。 | |
Arduino Mbed OS Nano Boards (Nano 33 BLE): Arduino Mbed OS Edge Boards(Edge Control) | ||
AR_VDD | デフォルトの参照電圧。3.3V。 | |
AR_INTERNAL | 内蔵の0.6V。 | |
AR_INTERNAL1V2 | 1.2V。(内蔵の0.6Vの2倍のゲイン) | |
AR_INTERNAL2V4 | 1.2V。(内蔵の0.6Vの4倍のゲイン) |
戻り値
なし。
注意
参照電圧を変更後の数回は、analogRead()の戻り値が不正確になることがある。
警告
0Vよりも低い、もしくは、5Vよりも高い参照電圧をAREFピンに入力しないこと。AREFピンの外部参照電圧を利用するときは、analogRead()を呼ぶ前に参照電圧をEXTERNALに設定すること。そうしないと、内部で発生させている参照電圧とAREFピンとがショートし、Arduinoボードのマイクロコントローラを破壊することがある。
5kΩの抵抗を接続して外部の参照電圧を与えると、外部の参照電圧と内部の参照電圧とを切り替えることができる。AREFピンには32kΩの内部抵抗があるため、接続した抵抗によって参照電圧が変わることに注意すること。2つの抵抗が分圧器となるため、たとえば、2.5Vを供給した時には、2.5(V)×32÷(32+5)≒2.2VがAREFピンにかかることになる。.
参照
利用例 Description of the analog input pins
オリジナルのページ
https://www.arduino.cc/reference/en/language/functions/analog-io/analogreference/
Last Revision: 2021/09/12
実装の解析
最終更新日
November 1, 2022