Arduinoボードの電力消費を計測する方法を学びます。
Arduinoボードを含むすべての電子機器は電力を消費します。電力消費は、アンペア時(ampere-hours(Ah))で測定され、低電圧機器では、通常mAhで測定されます。
バッテリーで動作するプロジェクトや、電源に制約のある場合は、電力消費を考慮することが重要です。これは、どのような種類のバッテリーを使う必要があるのかを決めるのに役立ちます。
この記事では、電力プロファイラーを利用して、電力消費テストをどのように実施するのかを示します。電力プロファイラーは、ある時間電力消費を測定し、数千サンプルを記録するのに利用されます。この記事では、ハードウェア設定方法とソフトウェア設定方法、実際の電力消費テスト方法を示します。
必要なハードウェアとソフトウェア
この記事の電力消費テストでは、以下のハードウェアとソフトウェアを使います。市場には、多くの代替製品があります。
電力消費の測定
電力省にの測定は、ArduinoボードとPCの間に電力プロファイラーを接続して実施します。電力プロファイラーはUSBでPCに接続し、ジャンプワイヤーでArduinoに接続します。電力消費を測定するには、電源とアースの2本の電線だけを使います。電源ケーブルはArduinoボードの電源ピンに接続し、アースケーブルはボードのGNDピンに接続します。
接続すると、電力プロファイラーはボードの電力消費を高精度で測定します。ボードが消費する電力をすべて検出し、(nRF Connect for Desktopのような)ソフトウェアツールで、電力消費を記録します。
我々は何を測定しているのでしょうか? とても簡単な用語では、すべての電子機器は、大小を問わず、電流が流れます。例えば、小さいLEDでは10mA(0.01A)の電流が流れ、サーボモーターでは、最大1000mA(1A)流れます。10mA流れるLEDを1時間点灯させた場合は、mAhで表し、1時間で消費されるミリアンペアを意味します。
電力消費の例
具体的な例として、Nano ESP32を使い、analogRead()関数を連続して実行する簡単なスケッチを実行します。テストを60秒実行し、100000サンプル記録しました。結果、平均で31.05mA流れました。
このアプリケーションを、300mAhのバッテリーで利用する場合は、以下の公式を使います。

公式
この情報があれば、どのような形式のバッテリーを入手する必要があるかを推測することができます。例えば、600mAhのような、より大容量のバッテリーでは、理論的には2倍の期間動作し続けます。
ソフトウェア設定
ソフトウェア設定は、スケッチのアップロードとnRF Connect for Desktopのインストールの2ステップからなります。
スケッチのアップロード
このステップは簡単です。電力消費を測定したいスケッチをアップロードしてください。以下は、アナログピンを定期的に読み込む最小限のスケッチです。
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デスクトップアプリケーションのインストール
電力消費を測定するのに、nRF Connect for Desktopを利用します。これは、PCにインストールするプログラムです。
ハードウェア設定
利用するプロファイラーは、Power Profiler Kit IIです。
- まず、USBケーブルをボードから抜きます。ボードには、電力プロファイラーから直接給電します。そのため、この時点ではUSBケーブルは不要です。
- キットに付属のケーブルを使い、以下の図のように、ボードのGNDと電源ピンに接続します。

電力プロファイラーをボードに接続する
電力消費テスト
ハードウェアとソフトウェアを設定したら、デバイスの電力消費を記録する方法を見ていきましょう。
- nRF Desktop Appを起動します。
- “Enable Power Output"オプションをクリックし、電源出力を有効にします。

電源出力を有効にする
- サンプル期間(60秒)とサンプル数(100k)を選択します。
- “Begin Sampling"をクリックし、電力消費テストを開始します。

サンプリングを開始する
- テストを行っている間、電力消費をリアルタイムに見ることができます。60秒後(あるいはサンプル期間が終了したら)、最大と平均の消費量を含むデータが出力されます。データを見るときに、ズームすることもできます。

電力消費データ
これで、デバイスの電力消費を記録しました。この後参照するために、結果をメモしたり、.csvにエクスポートしたり、スクリーンショットをとったりします。
結果例
このセクションでは、いくつかのArduinoボードで実行した、異なる条件での試験結果をいくつか示します。
単純なアナログ入力
単純なアナログ入力のスケッチで、継続的にアナログピンを読み込みます。
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このスケッチでの、各ボードでの結果を以下の表に示します。
| ボード | 最小 | 最大 | 平均 |
|---|---|---|---|
| UNO R4 WiFi | 82.86 mA | 124.04 mA | 92.63 mA |
| GIGA R1 WiFi | 51.02 mA | 94.08 mA | 58.05 mA |
| Nano ESP32 | 29.18 mA | 46.58 mA | 31.05 mA |
Arduino Cloud Basic
Arduino Cloud Basicスケッチは、Arduino Cloudにセンサーデータを送信し、ダッシュボードから有効にされたときにLEDを点灯します。
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このスケッチでの、各ボードでの結果を以下の表に示します。
| ボード | 最小 | 最大 | 平均 |
|---|---|---|---|
| UNO R4 WiFi | 94.07 mA | 513.70 mA | 140.19 mA |
| GIGA R1 WiFi | 121.00 mA | 477.44 mA | 139.83 mA |
| Nano ESP32 | 36.70 mA | 274.19 mA | 58.81 mA |
まとめ
このガイドでは、Arduinoボードの電力消費データを記録するのに、電力プロファイラーを使う方法を示しました。アプリケーションの電力要件を示し、適切な電源を選択するのに役立つ素晴らしいユーティリティです。
オリジナルのページ
https://docs.arduino.cc/learn/electronics/power-consumption/
最終更新日
August 2, 2026