millis()
概要
millis()は、内部で保持しているArduinoを起動してからの時間をミリ秒単位で返します。
millis()のリファレンスはこちらをご覧ください。
ソースコード
millis()は、hardware/arduino/avr/cores/arduino/wiring.c に定義されています。以下に全ソースコードを示します。
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millis()には、入力はありません。unsigned longを返します。
まず、状態レジスタを保存します。
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SREGは、ATMega328Pの状態レジスタです。
次に、割り込みを禁止した後、timer0_millisをmにコピーし、保存した状態レジスタをもとに戻し、mを返します。
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cli()は割り込みを禁止するアセンブラ命令を実行するマクロです。
timer0_millisは、Arduinoを起動してからのミリ秒を保持している変数です。この変数は、TIMER0_OVF_vectという割り込みハンドラで設定されている変数です。
timer0_millisを直接returnせずに、いったん変数mに代入しているのは、割り込みを禁止した状態でtimer0_millisのコピーを作成するためだと思われます。SREG=oldSREGとして状態レジスタをもとに戻すと、割り込みが許可される可能性があり、その後、return timer0_millis()を実行してしまうと、書き込み中のtimer0_millisにアクセスしてしまう可能性があるのではないかと思われます(コメントからの類推です)
バージョン
Arduino AVR Boards 1.8.6
最終更新日
March 21, 2023