portInputRegister()

概要

portInputRegister()は、指定したポートに対応するレジスタを返すマクロです。

ソースコード

portInputRegister()は、hardware/arduino/avr/cores/arduino/Arduino.h に定義されています。以下に全ソースコードを示します。

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#define portInputRegister(P) ( (volatile uint8_t *)( pgm_read_word( port_to_input_PGM + (P))) )

入力はPで、port_to_input_PGMにPを足した値をpgm_read_word()に渡しています。pgm_read_word()は、PROGMEM指定した変数を読み出すためのマクロで、hardware/tools/avr/avr/include/avr/pgmspace.hに定義されています。

port_to_input_PGMは、Arduino Unoの場合、hardware/arduino/avr/variants/standard/pins_arduino.h に定義されています。port_to_input_PGMは、以下に示す配列です。この配列はPROGMEMが指定されているため、SRAMではなくフラッシュメモリに配置されます。

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const uint16_t PROGMEM port_to_input_PGM[] = {
	NOT_A_PORT,
	NOT_A_PORT,
	(uint16_t) &PINB,
	(uint16_t) &PINC,
	(uint16_t) &PIND,
};

port_to_input_PGMは配列なので、port_to_input_PGM + (P)というのは、足し算は足し算ですが、配列port_to_input_PGMのP+1番目の要素が入っているアドレスを表すことになります。C言語では、配列x[i]は、*(x + i)という形でアクセスすることができます。例えば、PがPB(2)のときは、3番目(配列は0番から始まります)の要素であるPINBが入っているアドレスということになります。

PINB・PINC・PINDは、デジタルピンのI/Oに利用するレジスタです。

結果としてportInputRegister()は、フラッシュメモリに配置したport_to_input_PGMのP+1番目の要素を返却することになります。

バージョン

Arduino AVR Boards 1.8.6

最終更新日

March 21, 2023

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